鋼における機械的性能の向上は常に求められており、降伏強さや引張強さ、ひずみ硬化性、延性、靭性、成形性などの力学的性質の本質を基礎的な視点から理解することが益々重要となってきています。このような背景のもと組織と特性部会では、2007年から国際鉄鋼科学シンポジウムInternational Symposium on Steel Science (ISSS)を約2年半ごとに開催し、継続的に基礎的学術研究と実⽤材料への展開を討論しています。第6回目となるシンポジウムは、当初2020年11月に開催される予定でしたが、COVID19の影響により1年延期し、オンラインにて2021年11月15日(月)に行われます。 ISSS2021では、力学的応答と変形・破壊挙動の関係を明らかにすることを目的に、実験科学と計算科学との連携・橋渡しを推進するため、「Strength, Plasticity, and Fracture in Steels Revisited: Towards Quantitative Bridging of Experiment and Simulation」のテーマについて議論します。 本ISSS2021ポストシンポジウムは、上記ISSS2021での議論に関連するトピックスについて、日本語で議論を深めるために企画されています。本分野に関わる多くの研究者・技術者および学生の方々のご参加をお待ちしております。
ISSS2021議長
戸髙 義一
柴田 曉伸
田中 將己
辻 伸泰
プログラム 2021年11月16日(火)(事前登録必要)
オンライン開催(https://confit.atlas.jp/guide/event/psisss2021/top)
お申し込みは、一番下の「参加申し込みはこちら」からお願い致します。
開会挨拶 09:30 - 09:35
セッション1(変形)09:35 - 11:35
座長:土田紀之(兵庫県立大学 )
下川 智嗣(金沢大学)
「伸線パーライト鋼の異相界面と力学特性の関係」
岸田 恭輔(京都大学)
「マイクロ機械試験で探るセメンタイトおよびパーライト単結晶の力学特性」
南部 将一(東京大学)
「ラスマルテンサイトの大変形挙動のその場観察と結晶塑性有限要素法解析」
セッション2(破壊)13:00 - 14:20
座長:高田尚記(名古屋大学 )
譯田 真人(物質・材料研究機構)
「BCC鉄中の転位ー格子欠陥相互作用に関する原子論的評価」
田中 將己(九州大学)
「脆性-延性遷移挙動の添加元素依存性」
セッション3(水素脆化)14:40 - 16:00
座長:小山元道(東北大学 )
柴田 曉伸(物質・材料研究機構)
「マルテンサイト鋼の水素脆性クラック伝播挙動」
松本 龍介(京都先端科学大学)
「純鉄中の水素−空孔性欠陥−転位間相互作用に関する原子モデル解析」
参加費
一般:5, 000円
学生:1, 000円
問い合わせ先
九州大学工学研究院材料工学部門
田中將己
isss@defra.zaiko.kyushu-u.ac.jp
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